6月17日(日)午後14時30分開演、
心から楽しみにしていた、声優 能登麻美子さんの朗読ラジオ番組
「能登麻美子おはなしNOTE」の公開録音イベントでした。
文化放送 AG-ON Premiumのラジオ番組「能登麻美子おはなしNOTE」は、
能登麻美子さんが、小説や物語、民話や絵本、童話、ライトノベル、詩などを「朗読」される番組。
文化放送の上階にある、文化放送メディアプラスホールでの公開録音イベントは、なんと5回目。
毎年一回、5年続けてこられたイベントで、毎回180名ほどのおはなしNOTEファン、能登麻美子さんファンの方が来場される、人気イベントなのです。
私は、会場に常設されている、とーーーっても優しい音が鳴る
スタインウェイのグランドピアノで、
麻美子さんの朗読に合わせて、インプロヴィゼーションで演奏をさせていただきました。
途中からは、声優の大原さやかさんもゲストでいらっしゃって、
二人一緒に朗読をされました。とっても豪華でスペシャル!
大原さやかさんとは、2年前の公録のときも一緒にセッションをさせていただき、
それ以来、大原さんの朗読ラジオ番組「月の音色~radio for your pleasure tomorrow~」で
朗読のBGMに私のCDを合わせてくださったりしましたが、
こうして生でセッションさせていただくのは、2年ぶり。
それも楽しみで楽しみで仕方なかったのです。
そして、もう一人のゲスト、とっても素敵な絵やイラストなどを描かれるアーティストのカケダアヤさんも登場されました。番組の朗読CDのジャケットをデザインされているそうです。
こんな素敵な絵!(当日会場に展示されていた絵です。写真撮影OKだそうです^^)
さて、当日は下記の作品が朗読されました。
桜間中庸の詩
「月」
「虹のある日 ー童話風景ー」
新見南吉
「里の春、山の春」
宮沢賢治
「めくらぶどうと虹」
新井鷗子
おはなしクラシックより
「ピアノの恋人、ショパン。~ジョルジュ・サンドの回想録〜」
「ショパンの恋人」はMCでもお話しされていたように、
事前に能登麻美子さんから、
「こんな感じの台本はいかがでしょうか?」
とご相談がありました。
ショパンはドビュッシーと並んで、私の大好きな2大作家。
喜び勇んで「ぜひ!」とお返事してから、
ショパンとあらためて向き合う日が始まりました。
不思議なもので、子供のころ弾いていた曲も、
あらためて大人になって弾いてみると、
あらたな気づきがあったり、感じたことのなかった味わいを覚えます。
昔は分からなかったお寺の良さに気づく感覚、
昔は知らなかったお豆腐の甘味に気づく感覚に似てるかも(笑)
まだ知らなかったショパン像が、曲を通して私の中にあらためて湧いてきて、
なんでしょう・・・少しショパンのことが好きになってしまいました。
数学のように美しい音符の並び方や、半音階の使い方、
一切むだのない右手と左手の組み合わせ方、冒険心のある和音。
(勝手な私の感想ではありますが・・・)
理知的で繊細で色男なショパンが、かっちょ良く見えてきたのです(笑)
不思議なことでした。ジョルジュの気持ちになっていったのでしょうか。
そして大好きな宮沢賢治の物語。
水彩画のような風景が勝手に広がっていきます。
今回は、本番では「MICHINOKU」「レクイエム」という曲のテーマを織り交ぜて演奏させていただきました。
桜間中庸の3篇の詩、新美南吉の優しい鹿の物語は、それぞれの異なった世界が対照的で、
言葉が紡ぎだすイメージの多様さ、想像力の広がり方を際立って体験したように思います。
物語の中へ会場全体で没頭していくあの感覚・・・・。
ライブならではの一体感や爽快感、緊迫感、あたたかみは、
何にも代えがたい経験です。
言葉ではうまく表現できません。
手はピアノを弾いているんだけど、心は皆さんと共に動いているというか・・・
目は文字を追っているんだけど、身体で空気感を感じているというか・・・・
能登麻美子さん、ゲストでいらっしゃった大原さやかさんから発せられる言葉を通して伝わってくる
感情、風景、色、温度、におい、時間が素敵過ぎて。
それもうまく、また言葉にできません。
ちょうど、ピアノで表現するのが一番いいのかも!(笑)
麻美子さんは、土井さん号とトークでおっしゃってくださっていましたが、
いえいえ、このおはなしNOTE号、能登麻美子さん号は、
いつ乗船させていただいても、本当に居心地がよくて、優しくて、
心を最大限に開け放って冒険を楽しめる、
そんな素敵な場所です。
いつもいつも、ものすごく細やかな心配りをくださり、応援し、
共に楽しんでくださる能登麻美子さんに、心から感謝申し上げます。
私にとって、麻美子さんと一緒に演奏できる時間は、
一回一回がとても刺激的で深い場所まで行くことができる、貴重な大冒険です♪
笑顔で、力強く、一緒にセッションしてくださった大原さやかさん、
どんな時も、心から優しく丁寧に接してくださって、
わたしの演奏のニュアンスなどの微細な加減もとっても大切にしてくださってありがとうございます。
一流の声優でいらっしゃり、表現者としてもたくさんの経験を積まれているお二人の大先輩からは、
いつもたくさんの学びをいただいています。
そして、ほんわりと見守るあたたかなお顔で共に冒険をしてくださる会場のみなさん、ありがとうございます。
現場でいつも心和ませてくださる、番組制作スタッフの皆様、文化放送の皆様、関係スタッフの皆様、
いつもありがとうございます。
終了してしまって、少しさみしくもありますが、
わたしにとっては夢のような素敵なコラボレーションのお話しもしていただきました。
これからまだまだ世界が広がっていきそうな未来に、わくわくしています。
思わず文章が長くなりましたが・・・・
公開録音の放送は、6月21日(木)と6月28日(木)の2回に分けて放送されるとのことです。
ぜひ、聞いてみてくださいね(^^)
▼文化放送のオンデマンド動画配信サイト AG-ON Premium
能登麻美子おはなしNOTE
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サジタリア (金曜日, 22 6月 2018 22:30)
今回も素敵なピアノ演奏をありがとうございました。
おはなしNOTEに土井さんのピアノは欠かせませんね。
次回の公開録音での生演奏も楽しみにしています。
かなひ (土曜日, 23 6月 2018 07:31)
優しくて素敵なピアノ演奏でした。
素敵な時間をありがとうございました。
土井あかね (月曜日, 02 7月 2018 00:25)
>サジタリアさん
ありがとうございます(^^)
そんな風に感じていただけて、とてもうれしいです!
たくさん新しい気づきもいただき、毎回が新鮮です。
引き続き、朗読と音楽の世界、研究していきたいです。
>かなひさん
ありがとうございます。
かなひさんに何かお届けできていたらとしたら嬉しい限りです。
私から見える風景というのは、聞いてくださっている皆さんの、それはそれはとっても柔らかなお顔なんです(^^)やっぱりライブならではの会場まるごとの連帯感なのですかね♪