人生は不思議なもので。
絶対に叶えたい、と思っても叶わないことがあったり。
叶ったとしたら奇跡だ、と思ってることが叶ったり。
ここはニューヨーク マンハッタン。
地下鉄57st駅から地上に出て、あらためてカーネギーホールを仰ぎ見る。
「はい、夢オチ」って、眼が覚めるんじゃないかと、まだ疑ってる自分がいた。
カーネギーホールのこけらおとしは、チャイコフスキーのコンサートだったと。もはや歴史上の建物。
今日、この場で音楽をすることができて、国境を越えて友たちと奏でられることに最大限の感謝をしよう。
そして、とにかく今日与えてもらったチャンスと時間を、これからの人生で音楽にいっぱい恩返しできるように、多くの人と心動く時間を過ごせるように。
精一杯、今日という日を生きよう、感じよう、と決意。
今回のきっかけを作ってくれた Kohei & TiA にも大大大大大感謝。
「Kajiki's Artist Show」のゲストアーティストとして出演することになった彼らの活躍ぶりには、いつも日本から目を見張っていた。
毎日の変わらぬ強い志と実行力があるからこそ、見られる景色がある。
二人に、大きな大きなリスペクトと感謝を送ります!!
さて、歴史的建造物の中へいざ潜入。
出演者口の警備員さんに名前を告げ、パスを発行してもらう。
エレベーターで上の階にある控室へ向かう。
まだ、控室は閑散としており、楽屋でゆっくり身支度をしていると、ぼちぼちと人が増えてきた。
控室にもアップライトピアノが置いてある。
15時ごろから、ゆるりと出演者ごとのリハが始まり、16時ごろには一緒に演奏するクワイアの皆様が楽屋に登場。
ステージ衣装に着替えてびしっと決めた彼らが加わり、一気に楽屋が華やか、賑やかになりました。
Terrance牧師とも約2年ぶりの再開!
あーーーー、なんか繋がってる。続いてる。
TiAとKoheiくんがこの街で築いてきた絆、そんなことを感じながら、わいわいと待ち時間は過ぎて行きました。
そして、ついに、16時半ごろからリハ開始。
ステージ上のグランドピアノは、そう。もちろんスタインウェイ。
ニューヨークカーネギーで、この歴史あるピアノメーカーのグランドを弾ける幸せ。
あーーーーーーこの子なのかぁ。
こんにちは。日本からやってきました(笑)
リハーサルは、もうその時点ですごく楽しかたった。
Kohei & TiA、それぞれの魅力と個性あふれるステージ。
一緒に音を彩る、豊かなクワイアのみなさんの歌声。
とにかく、ゴージャス。
そして家族みたいなんだ。
一緒に時間や場所を過ごして来たからこそ出せる空気と音。
リハ後、17時ごろ、ごはん。
みんな何かと準備に忙しそうだったので、TiAから美味しいと教えてもらった近所のハンバーガー屋さんにひとり向かう。
ホールの隣の隣くらいにあるホテルの中に入っている、有名なハンバーガー屋さん「burger joint
ny」。入口が、かなりわかりづらいカーテンの奥に隠されたようになっていて、秘密基地みたい。くぐると中はこんなご機嫌な感じ。
入って早々、ホールスタッフかと思って一生懸命「ひとりです。ひとりです。どこ座ればいいの?」と連呼してしゃべりかけていたおじさんは、なんとお客さんだった。店の人たちみんなに大爆笑された。おじさんはちょっとむっとしてた(笑)
さらに、英語が上手く聞き取れずオーダーに苦労した。
(なんか色々オプションをつけたり、選べたりするものが多くて、いまいちシステムがわからず、笑)
そして、お金を支払う時も、17ドルと1.7ドルをがっつり間違え、
「それじゃあ、食えねぇぜい」と大爆笑。
「I'm sorry!!」って私が恐縮していると、ジャムおじさん風の店員さんが、優しく「Don't worry.」ってなぐさめてくれたよ。
そしてチーズバーガーは、、、ポテトとジンジャエールついて、17ドル。抜群に美味しかった!
後で聞いたところ、焼き方とか、決められたみたいなんだけど、レジのお姉さんが気を利かせて、一番有名なセットをいい感じで注文してくれたみたい。
お腹いっぱい。
さてさてさて、、、もとい。
ホールへ戻り、本番の準備を。
←ステージ袖で、本番を待つみんな(笑)
本番ステージは。
それはそれは感動した。
緊張していたのも束の間、人の声の持つ圧倒的なパワーと豊かさに、そして出演者もオーディエンスも、みんなの芯から楽しそうな様子に、もう!勝手に心が開きまくり、笑顔溢れまくった。
会場は自然と熱が上がり、感動が共有されていく。
熱い。
あたたかい。
高い。
大きい。
そんな空間。
チャーチでみたものと同じ。
もっと外交的な、もっと人に触れるためのもの。
わたしは音楽たるものの持つ力、エネルギーを真に感じた。
そうか、これが魂に触れるってことなんだ。
あとは無我夢中で没頭して、音の中に入っていった。
終わってからは、多くの人から、楽しかった、満足した、始めて見た感動だった、って感想を聞かせてもらった。
このステージパフォーマンスを生み出せる、Kohei & TiA そして、Pastor Terrance L. Kennedy & The Reach Week International Mass Choirのみなさんに乾杯!!
かくして、音楽の殿堂カーネギーホールでのパフォーマンスは、大成功のうちに幕を閉じることができたのでした。
ああぁ、最高の経験、音でした。音って、声って、パワーがあって、人をつなげる力がこんなにもあるんだって、思い知りました。
— 土井あかね (Doi Akane) (@doiakane) 2018年7月11日
あのときは、こんな日が来るなんて思わなかった(^^) 遡って遡ってずーーっと遡って、繋がってて。運命をいつも精一杯、渾身で進んで、切り開いていってるTiAの側で一緒に演奏できること、幸せです。ニューヨークの皆さんも超あたたかい。感謝。 https://t.co/tT4Z9mv03M
— 土井あかね (Doi Akane) (@doiakane) 2018年7月14日
今宵の出来事は、一生忘れない。
これからの私の人生において、大切なひとこまとなっていくでしょう。
糧となり、エヴィデンスとなり、様々な場面で私を支えてくれ、信じる勇気を与えてくれるものになるでしょう。
ありがとうございました。
終演後は、クワイアの一人として参加していた伊藤 愛(Mana Ito 女優・歌手)ちゃんが、なんと滞在していたニューヨークを明朝発つ、というので、送別&壮行会も兼ねたプチ打ち上げに。
丼屋という日本人がよく来ているというお店へ。
ニューヨークのお友達も集合して、お疲れ様会。
深夜1:30まで呑んで、話して、食べて、、、
まだまだ話は尽きることなさそうだったけど、
明日もみんな早いということで、お開きに。
まなちゃんとウーバーで一緒に帰った。
ホテルに着いてから、シャワーを浴び、明日の楽譜を見直しして、日記をつけて、4時ごろ就寝。
もはや、睡眠時間とかどーでもよくなってきた(笑)
明日は早起き。
飛ぶように時間が過ぎていく。
一日の終わりは、いつ寝たか覚えてないけれど。
強烈で鮮明な一日、感謝。
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