にっぽん丸に自分が乗船することが決まった当初は、まさかコロナ禍のこのような状況になること、そして、このクルーズに特別な想いが込められることになるとは、思いもよりませんでした。
無事にクルーズが終了した今となると、このクルーズは、乗船される方も、主催された方も、船内スタッフの方も、みなが新しい世界へ挑戦するための旅だったようにさえ思えます。
このクルーズで新しい一歩を踏み出された皆様に心からお祝いと、感謝を申し上げます。
今日までのどれだけの想いがこもってるのか。心して、安全、健康第一で、乗船されるみなさまと時間を過ごしてまいります。
— 土井あかね (Doi Akane) (@doiakane) October 24, 2020
クルーズ船再開、第1号は「にっぽん丸」 長崎県で観光(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース https://t.co/raJSXc97VF
愛媛県の新居浜から出航。
びっくりするほど大きな船「にっぽん丸」。
新居浜港発着のクルーズ船が出航するのも初めてのことだったらしく、港にはたくさんの見送りの人たちが詰め掛けて、ブラスバンドが演奏されたり、ハッピを来て踊りを披露されている方々の姿も。
とは言え、感染対策が厳重です。
マスクの着用、ソーシャルディスタンス、乗船前の事前PCR検査、都度都度の検温、アルコール消毒など、万全の体制でお祝いと乗船手続きが進み、ドラの音が打ち鳴らされて、船がゆっくりと岸を離れて行きました。
船の旅立ちって、送る方も、送られる方も、じっくりと感傷に浸る時間が用意されていて・・・
悲しいわけではないんだけど、なんか泣きそう。
船出はいいもんだなぁ。
瀬戸内海へと、最高の晴れた青空の下、出航しました。
「いってきまーーーーーす!!」
お船の中は、噂には聞いておりましたが、浪漫溢れるゴージャスな作りで、お食事もどの食堂も素晴らしいし、おいしい!7階まである巨大なにっぽん丸の中は、とてもこの数日間にすべて見て周ることはできませんでしたが、快適で、船旅が楽しいものになるよう、たくさんの心遣いやサプライズが溢れていました。
そして、TiAコンサート!
船の中のメインホール、ドルフィンホールで2公演。
翌日には、ラウンジで1公演のステージでした。
多くのお客様が聞きに来てくださいました。
1日目と2日目の両方に足を運んでくださった方もたくさんいらっしゃって、TiAの歌は船の中で多くの方へお届けできた様子。
本日、にっぽん丸のドルフィンホールにて2ステージのコンサートをさせて頂きました。ピアノサポートは、土井あかねさん。ありがとうございました。
— TiA 🎤Billboard Live 横浜&大阪 ✨11月25日&30日🙌🏼TiAワンマン (@_TiA_TiA_TiA_) October 25, 2020
にっぽん丸、素敵すぎです!!✨
またレポートします!! pic.twitter.com/P6ra2mlWVo
佐世保港に停泊中。
— 土井あかね (Doi Akane) (@doiakane) October 26, 2020
まもなく今夜のリハーサル。いってきます! pic.twitter.com/iJa6GirDp9
「JOY JOY JOY が耳にやきついて離れんようになったよー」
「あのAmazing Graceは、私の一生の中で一番素晴らしかった!」
「先日、実は大切な同僚を亡くして・・・TiAさんの歌を聞いて涙があふれました」
同じ船の中で暮らしていると、ライブ以外の時間にお客様とお会いすることもあったりして、ゆっくりと色々な感想やお話をお聞きする機会もありました、貴重な時間です。
船は、2泊3日の真ん中の日に、長崎県佐世保市へ寄港。
戦時中は軍港であった佐世保港から、さらにバスで移動し、西海市(さいかいし)へ。
新西海橋から、初めて渦潮を見たり(びっくりするくらい、この日は渦巻いてた!笑)、お向かいにかかる真っ赤なアーチ橋「西海橋」を眺めたりしました。
美しい橋がかかる向こうにはひときわ目立つ、ちょっと風景にそぐわない不思議な3本の塔が。煙突のようです。
あとで聞いてみると、これは煙突ではなく無線塔で、太平洋戦争の開戦を命じた暗号文「ニイタカヤマノボレ1208」が中継・発信されたと言われているそうです。
地理的な理由ゆえに佐世保が背負って来た運命や、実際にあった戦争の姿が急にリアルに感じられて、戦時中から残るその姿と、橋の下にくっきりと浮かんでいる渦潮の風景が、ものすごく印象的でした。
さらにさらにバスで移動して、出津へ。
隠れキリシタンが多く潜伏したというこの地域で、地元の人々に心と身体の豊かさをもたらすために人生を費やした、ド・ロ神父の記念館と、彼が建てた出津教会へ足を運びました。
フランスからやって来て、山奥で産業がなく、貧しかったこの地域の人たちとともに、助産に捧げた一生。
事業を行うことが、人の暮らしや経済を豊かにし、次々に新しいものを生み出す力を与えて行くことが描かれている地域だった。
彼が付けた帳簿の写しが置いてあったのだけど、びっしりと記されたその几帳面で丁寧な文字がその人柄を表していて、どうしてこの人が、ここにやって来て、骨を埋めるまで身を捧げることができたのか。もっと詳しく知りたくなりました。
初めての長崎は、ちょっと前の時代にタイムスリップしてしまったような、不思議な感覚の町だった。
古いものがそのまま残されていたり、変わらぬ自然や海がそばにあったり。
日本古来のものと、海外から入って来た文化が、混ざり合い、溶け合い、独特のひとつのものとして存在している。
時代や歴史とともに、そこに積み上げられた長崎の姿が、心に残りました。
再び、佐世保から松山へ。
天候快晴、波も穏やか、ゆっくりと瀬戸内海を航行し、、、、
たくさんの想いを積んだ船旅は、無事終了となったのでした。
このクルーズの準備を含め、力強くサポートしてくださったJR四国、そしてフジトラベルサービスの皆様に心より御礼申し上げます。
あんなチームワークや雰囲気があるからこそ、こうして新しい一歩をスタートされて、大きなエネルギーでお客様を楽しませてらっしゃることに感動いたしました。現場でも多くの細かな心配りをいただきました。
大切な船旅に、ご一緒させていただけたこと、忘れられない経験となりました。
この船に乗せてもらえて、たくさんの方と時間を共有できてよかった。
— 土井あかね (Doi Akane) (@doiakane) October 26, 2020
そして、スタッフの皆様のご苦労や決意もひしひし伝わってきて、背負うものの大きい旅路であると理解できた。音楽で、そこに一緒にいられたことは、一生の宝物です。明日帰港。無事に帰ります。
お船の中でお会いできた皆様、共に過ごすあたたかな3日間でした。ありがとうございました。
にっぽん丸。
大ファンになって帰ってまいりました。
そして、愛媛、長崎にまた大好きな場所が増えて、うれしい限りです。
引き続き、素晴らしいにっぽん丸クルーズのご発展を心からお祈りしています!
コメントをお書きください
千葉 やよみ (月曜日, 23 11月 2020 01:14)
土井あかね様
Tiaさんを知って、更に土井さんの事もいつも応援してます!Tiaさんのライブが一度中止になって未だに生ライブに参加出来ず、今か今かと待ちわびてます。にっぽん丸ツアーも行きたかった‼︎実は長崎は私の実家。コロナで中々帰れず、にっぽん丸で一緒に帰りたかったです。しかも、西海橋とか超我が家も同然なエリアに降りたっているではあーりませんか‼︎しかも‼︎外海まで‼︎もう私の大好きな場所に降臨なんて興奮します。出来ればあの外海の夕日を見て欲しかったです。教会の側に遠藤周作記念館があり、そこからの夕日はまさにアメージングレイズ(Tiaさんの歌声)が鳴り響きます‼︎是非また長崎に来た時は夕日を見に来て下さい。Tiaさんと土井さんの素敵なコンビが大好きです。早く生ライブ行きたいです!
土井あかね (木曜日, 26 11月 2020 10:40)
ありがとうございます♡そうだったんですね!ご地元の美しい景色、とても心に残りました。遠藤周作記念館も行きたかったけれど、今回は時間切れ。またあらためて千葉さんの故郷へ伺いたいです。とても素敵なところでした!お会いできる日を心から楽しみにしています。